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ニコ動に投稿した動画や、日/和についての妄想や文章など。
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の小説がやっとできあがりました。
やっぱり一回切るとまた波が来ないと書けないんだなあたしゃ。
そんなこんなで、結局昨日(しかも夜中の3時から)
がーっと仕上げたものなので支離滅裂かもしれない。

途中会話やラストに意見参考にさせて頂いた
RENさんに捧げます。
(いらないって言われたらうちの金魚にでも捧げます)



※乙女イカ超注意




緑色の裾を捕まえて、オレは鬼男君を見上げる。あああ、もう、心臓が煩くて何も聞こえない。鬼男君がこっちを見た、顔はまだ怒ってる。さっき言われた仕事を、オレがまだやってないからだ。だってだって、そんな場合じゃないんだって!睨みつけてくる視線に負けないように拳を握って、声を上げた。「お、鬼男君!」…声ひっくり返った。気合入れすぎて大きくなった声が、何度か壁にぶつかって小さく消えていく。ああ、オレもちょっと消えたい。「……なんですか?」あ、ちょっと笑ってる。ちくしょう、声裏返ったのはわざとじゃないのに!文句も言いたかったけど、それよりも伝えたいことがあったからそこはちょっと我慢する。うん、オレ大人。「ねえ、ちょっと休憩しようよ!」「は?」こ、怖いってばその顔。何寝ぼけてんだって顔。ちょ、爪しまってよ!「仕事ならちゃんと…後で、やるよ!だから、」鬼男君ははあ、と溜息をついて、それからオレのほうに体を向けた。えへへ、優しいなあ。「何がしたいんですか。」いつも休憩してるようなもんな大王がわざわざ休憩って言い出すくらいですから。そう言って、鬼男君がオレを見る。辛辣だけど、事実だからなんともいえない。と、とりあえず時間はできた、チャンスだ!「あのさ、」「はい。」「…あのさ、」「はい。」「…っあ、あのさ!」「はい。」「……っ」「…大王?」ああ、無理!言えないよオレ、意気地なしでいいもん!す、の形に窄めた唇は気が付いたらカサカサに乾いていて、もう一度口を開いたら割れて血が出た。…血だああああ!「…し、しりとりしようか!」不思議そうにオレを見る鬼男君の視線に耐え切れなくて、叫んだ。あ、いたい、また唇割れた。「しりとり?」なんでまた、と驚く顔に無理やり笑って、勝手に最初の言葉を決める。「じゃーね、だいおう!」「いか。」次はう、ね。そういう前に、間髪いれず返ってきた言葉。…それしりとりじゃない…。「鬼男君、しりとり知らない?」「知ってますよ、馬鹿にしないで下さい。」「じゃあなんで大王の後にいかがくるのさ!」「え、大王いかじゃないんですか?」ちくしょー!地団太を踏んでも、鬼男君はそ知らぬ顔で書類を見る。こっちの気も知らないで、ずるいよなあ。じ、とその横顔を見つめていたら、ふと鬼男君がこっちを向く。「そういえば、何か用だったんじゃないんですか?」え、このタイミングでそれを言うの…?引いていた緊張の波が急に押し寄せて、頬が色づくのが分かる。うわ、駄目だ!なるべく分からないようにとごしごしその部分を擦ってみるけど、ひりひりするだけで治りそうもない。というか、痛い。「大王?」「うわあ!?」オレが頬に気をとられているうちに、鬼男君がすごく近い距離まできていた。思わず大きな声を出したら、鬼男君も物凄く吃驚してオレを見た。あー、やっぱり不自然だよねうん、分かってるんだけどさあ!「…あー、あ!オレ、チョコ食べたい!」苦し紛れに、強請ってみた。丁度時計は三時を過ぎたところだから、時間帯としてもおかしくない。鬼男君もちらりと時計を見て、納得したように頷いた。「はいはい、持ってきますから一枚くらい仕上げておいてくださいね。」仕事を。しっかり釘をさして、鬼男君が部屋を出た。し、深呼吸深呼吸。吸って、吸って、吐く。すーはーすーはー、「げほっ」…思い切り吸いすぎて、咽た。お、落ち着けオレ。鬼男君はいつも、おやつはちょっとした工夫をしてくれるから時間が掛かるはずだ。うん、これは間違いない!そんな気遣いも大好きなんだけど、鬼男君はオレの気持ちに全然気づいていくれないからもやもやというかじれったくなるんだよねえ、ってあれ話がそれた。とにかく、鬼男君が帰ってくる前に落ち着かないと。緊張し過ぎると怪しまれるし、かといってさらっと言われても冗談だと思われちゃうかなあ。色々考えていたら、時間なんて忘れていた。がちゃ、とノックもなしに入ってくる人影。此処は一応オレの私室みたいなものだから、ノックしないと言ったら一緒に仕事してる鬼男君くらいなんだけど!え、ちょ、待って鬼男君!まだ心の準備が!慌てて立ち上がって、瞬間頭に大きな衝撃。「……大王、なにやってんですか。」うん、慌てすぎて頭ぶつけた。たんこぶのできていそうな頭を両手で押さえてしゃがみこんでいたら、当たり前だけど鬼男君につっこまれた。ああ、もう恥ずかしくて泣いてるのか痛くて泣いてるのか分からないんだけど!あ、多分両方ね!「ほら、チョコレート…というか、ココアに近いですが。」鬼男君の手に、色違いのマグカップが二つ。薄い緑が鬼男君で、桃色がオレ専用だ。ふわふわと漂う甘い香りに、自然と口角も上がる。お礼を言って受け取って、直ぐに口をつけた。「あ、熱いですから火傷しないでくださいよ。」なんてお母さんみたいな鬼男君、そんなところも大好きなんだよ。目で訴えてみる、けど、やっぱり気づいてくれない。はあと溜息をついて、ホットチョコレートを飲んだ。…あつい。やけどした。「さて、それ飲んだら仕事ですからね。」「えええ!?」あれ、ちょっと待ってなんとなくまったりしてて忘れてた、俺まだ、言ってない!今日言うって決めた、決めたんだから伝えたい…!「おおおお、おお!」「は?」口が回らなくて、名前も呼べなかった。不思議そうに目を瞬かせる鬼男君から一旦視線を逸らして、こくりと甘さを飲み込む。よし、「お、鬼男君。」「…なんですか、さっきから。」「あの、あのね、オレ…っオレ、オレさ!」落ち着け、大丈夫。鬼男君は笑ったりしない、逃げもしない。此処にいてくれる。嫌われるのは怖いけど、知ってほしいから。だから。見上げた鬼男君の頬も、気のせいかもしれないけど、少しだけ赤くみえて、「オレは、君が……、き、みが。」ぎゅう、と鬼男君の服を掴む。ああどうか知ってほしい。許されるなら、君がオレの気持ちを嬉しく思ってほしいんだ。それで、願わくば、「きみが…す、すすす、…すっ」願わくば、オレと同じ気持ちでありますように。「す、すき…だいすき!」オレの言葉が空気に落ちて、すぐ。鬼男君がオレの手を掴んだ。驚いて、顔をあげる。ああ、君も凄く、真っ赤だ。「僕もです。僕も、大王が…好きです。」搾り出すような、だけどオレにははっきりと聞こえた君の言葉。何度シュミレートしても不安だった言葉が、君の声で急に色づいた。頬が熱くてどうしようもなくなって、オレは視線を下に落とした。鬼男君も、視線を逸らした気配がする。沈黙。ああ、オレこんなに心臓を意識したって初めてかもしれない。音がないから、聞こえるのは心臓と時計の音。それから、もしかしたら君の、心臓の音も。そう思ったら急に愛しくなって、そうっとそうっと隣を見た。「…っ」「…あ、」ぱちん、と視線があう。オレに負けず劣らず、耳まで真っ赤な鬼男君。見ていたら急にすきだなあって思って、思ったらなんでだろう、笑ってしまった。同じタイミングで、鬼男君も笑う。その顔がとても優しかったから、オレは昨日よりついさっきより、鬼男君を好きになるしかないんだなあって思った。ねえ、鬼男君。凄く凄く、だいすきだよ。言葉をゆっくり噛み締めて、もうすっかり冷えた甘さを飲み込んだ。ああ、幸せ。





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いつか心から納得のいくものを作りたいなあ。
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